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臨床工学専攻2020.2.25

臨床工学専攻3年の和田彩里さんによる糖尿病患者の温度感覚検査ツール開発の研究がワークショップで奨励賞を受賞!

2019年12月7日に本学呉キャンパスで開催された「第10回電子デバイス・回路・照明・システム関連教育・研究ワークショップ」のポスター発表で、和田彩里さん(臨床工学専攻3年)が奨励賞を受賞しました。

さまざまな病気について学ぶ授業の中で、重症の糖尿病患者は末端の感覚が薄れるため、足の火傷にも気付かなくなってしまうことを知った和田さん。感覚が残っているかどうかを確かめるために、水の入った試験管を10℃まで冷却・50℃まで加熱して足先に当てるのですが、温度調整に時間がかかるのと試験管などの器具が必要なため、家庭で簡単に検査することはできません。そこで、指導教員の上月具挙講師(医療技術学科)の助言を受けながら、検査ツールを開発することにしました。

着目したのは、冷蔵庫を冷やすのに使われるペルチェ素子。電池と抵抗、ペルチェ素子を直列回路で繋げ、抵抗値ごと(1~5Ω)に電圧(1.5V)をかけてペルチェ素子の温度変化と目的の温度(10℃、50℃)に到達するまでの時間を測定しました。その結果、2Ωのときに約15秒で10℃、5Ωのときに約15秒で50℃に到達することを突き止めました。

開発した検査ツールは手のひらサイズ。右側の先端にペルチェ素子

当初、研究成果を発表するつもりはありませんでしたが、上月講師から「ワークショップで発表してみてはどうか」との提案を受けて、発表を決意。最初は不安もあり気が進みませんでしたが、準備を重ねるうちに少しでも良い発表にしたいと考えるようになり、誰よりも練習を重ねて本番に臨みました。奨励賞を受賞し、「まさかこんなに評価されるとは思いませんでした」と和田さん。この結果をさらなるモチベーションにして、検査ツールの実用化という目標を掲げます。

ポスター発表する和田さん

 

広報室

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