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学部共通2019.8.9

最先端のがん治療現場からチーム医療・チームケアを学ぶ特別講義を開催

7月24日、東広島キャンパス講堂で、保健医療学部が特別講義「人はなぜがんで死ぬのか?」を開催しました。日本有数の最先端がん治療拠点である大阪国際がんセンターの松浦成昭総長を招き、同学部学生にがんの基礎的な知識や現場で実際に行われている診断・治療などについて、講演いただきました。


自身の豊富な経験に基づき講演する松浦総長

いまや日本人の2人に1人が罹患すると言われるがん。遺伝子の異常に端を発するがんは、さまざまな段階を経て変異し、他の臓器に転移する特徴から、治療が困難です。しかし近年では従来の手術に加え、放射線治療や薬物治療などの治療法が進歩し、生存率が高まってきています。検査から診断・治療にいたるまで、医師、看護師を始め、診療放射線技師や臨床検査技師、薬剤師などの各専門職が迅速かつ正確に対応し、常に連携を図るチーム医療が重要になっています。
さらに松浦氏は、「がんは治すだけではダメで、患者さんをいかに元の暮らしに戻してあげられるかが大切」と説明。各専門職が集まってあらかじめケアプランを立て、ソーシャル・ケースワーカーが退院後の療養生活に関するさまざまな相談に応じたり、リハビリ専門職が身体機能の低下を予防・改善するなど、その後のケアにおいてもチーム医療・チームケアが不可欠であることが示されました。


他臓器に転移していくがんの恐ろしさを画像で示しながら解説

将来、医療分野を志す学生にとって、現場の最前線を知るとともに、専門職連携の重要性を改めて認識する貴重な機会となりました。

広報室

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