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リハビリテーション学科 理学療法学専攻

2021.9.22

「Journal of Investigative Surgery」に金口瑛典助教らの論文掲載が決まりました。

「Journal of Investigative Surgery」に金口瑛典助教らの論文掲載が決まりました。

 

タイトル:Effects of each phase of anterior cruciate ligament reconstruction surgery on joint contracture in rats

 

掲載紙:Journal of Investigative Surgery

 

著者:Akinori Kaneguchi, Junya Ozawa, Kengo Minamimoto, Kaoru Yamaoka

 

論文の概要:膝前十字靭帯(以下、ACL)損傷の多くは靱帯再建術により治療されます。ACL再建後には関節拘縮が頻繁に生じることが知られていますが、そのメカニズムはよく分かっていません。本研究では、ラットを用いて、関節切開、ACL切断、骨孔作製およびACL再建が関節拘縮形成に及ぼす影響を調査しました。主に筋による拘縮を反映する筋切除前可動域制限は、関節切開と骨孔作製により誘導されました。また、関節構成体による拘縮を反映する筋切除後可動域制限は、骨孔作製により誘導されました。関節を組織学的に観察すると、骨孔作製後には血腫が生じ、それに続いて炎症や線維化が生じていました。これらの結果から、1)ACL再建後の筋による拘縮は、関節包への侵襲や骨孔作製により引き起こされること、2)骨孔作製による骨髄からの出血は、炎症や線維化の引き金となり、結果的に関節構成体による拘縮を引き起こすことが示唆されます。これらの情報は、ACL再建後の関節拘縮に対する効果的な治療法を確立するために有用な情報と考えられます。

 

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