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リハビリテーション学科 理学療法学専攻

2021.9.30

Clinical Biomechanics に博士後期課程の南本健吾さんら(小澤研究室)の論文掲載が決まりました。

Clinical Biomechanics に博士後期課程の南本健吾さんら(小澤研究室)の論文掲載が決まりました。

 

タイトル;A rat model of hip joint contracture induced by mono-articular hip joint immobilization

 

掲載誌;Clinical Biomechanics

 

著者;Kengo Minamimoto, Junya Ozawa, Akinori Kaneguchi, Kaoru Yamaoka

 

論文の概要:股関節の屈曲拘縮は股関節伸展可動域(以下ROM)を制限し、異常姿勢、歩行障害や変形性股関節症患者の人工股関節置換術後に残存する痛みに関連するとされています。しかしながら、股関節屈曲拘縮の進行過程や主要な制限因子についてはよく分かっていません。本研究ではラット股関節屈曲位固定モデルを作製し、ROM制限に関与する筋肉を段階的に切除しながらROMを測定することで、屈曲拘縮の形成過程と責任病巣を調査しました。実験の結果、大腿筋膜張筋、中殿筋および股関節内転筋群が固定1週から主要な制限因子となることが分かりました。さらに、固定期間が4週間になると、腸腰筋によるROM制限が増加することが分かりました。興味深いことに、筋肉をすべて除去した関節構成体によるROM制限は、膝、足や肩関節とは異なり、4週間の固定でもわずかにしか認められませんでした。これらの結果は、股関節固定により生じた股関節屈曲拘縮において大腿筋膜張筋、腸腰筋、中殿筋や股関節内転筋群が治療の対象となる事を示唆しています。

 

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