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リハビリテーション学科 理学療法学専攻

2022.6.27

「Tissue and Cell」に金口瑛典助教らの論文掲載が決まりました。

「Tissue and Cell」に金口瑛典助教らの論文掲載が決まりました。

タイトル:Conflicting time-dependent effects of treadmill exercise on joint contracture after anterior cruciate ligament reconstruction in rats(ラット前十字靭帯再建術後の関節拘縮に対するトレッドミル運動の時間依存性な相反する効果)

掲載紙:Tissue and Cell

著者:Akinori Kaneguchi, Junya Ozawa, Kaoru Yamaoka

論文の概要:膝前十字靭帯(以下、ACL)再建後にはしばしば関節拘縮(関節可動域制限)が生じますが、効果的な治療法は確立されていません。術後早期の積極的な運動が関節拘縮に及ぼす影響は議論の余地があります。本研究では、ラットACL再建後のトレッドミル運動が関節拘縮形成に及ぼす影響を調査しました。術後3日(術後の炎症が活発な時期)からトレッドミル運動を行うと、関節包の炎症と線維化反応が増強され、関節拘縮が悪化しました。しかし、術後14日(術後の炎症が鎮静化する時期)からトレッドミル運動を行うと、関節包の再組織化が促進され、関節拘縮が改善しました。そのため、ACL再建後の関節拘縮を改善するためには、積極的な運動は術後の活発な炎症がおさまってから開始すべきと考えられます。

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