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リハビリテーション学科 理学療法学専攻

2022.10.24

「Orthopaedic Journal of Sports Medicine」に金口瑛典助教らの論文が掲載されました。

タイトル:Effects of joint immobilization and treadmill exercise on articular cartilage after anterior cruciate ligament reconstruction in rats(ラット前十字靭帯再建術後の関節固定とトレッドミル運動が関節軟骨に及ぼす影響)

掲載紙:Orthopaedic Journal of Sports Medicine

著者:Akinori Kaneguchi, Junya Ozawa, Kaoru Yamaoka

論文の概要:膝前十字靭帯(以下、ACL)再建後にはしばしば変形性膝関節症(関節軟骨の変性)が生じますが、効果的な治療法は確立されていません。本研究では、ラットACL再建後の関節固定とトレッドミル運動(60分/日)が術後2もしくは4週時点での関節軟骨の変性に及ぼす影響を調査しました。ACL再建後、介入なしで飼育すると脛骨プラトーの軽度な関節軟骨の変性が生じました。ACL再建後の関節固定は、わずか2週間であっても関節軟骨の変性を加速させました。一方で、ACL再建後のトレッドミル運動は関節軟骨の変性にほとんど影響を及ぼしませんでした。これらの結果から、1)関節軟骨の変性を軽減するために、術後の関節固定は最小限にするべき、2)術後早期からの運動は関節軟骨の変性に悪影響を及ぼさないことが示唆されます。

 

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