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タイトル：Mechanical properties within and beyond the physiological length of the semitendinosus muscle of knee-immobilized rats
（膝関節固定ラット半腱様筋の生理的範囲内・外の筋長における機械的特性）
掲載誌：Clinical Biomechanics
著者；Kengo Minamimoto, Junya Ozawa, Akinori Kaneguchi, Kaoru Yamaoka
論文の概要：固定された関節では、運動方向に拮抗する筋が伸び難くなることで、関節可動域を制限します。その原因としては筋短縮・伸展性低下、隣接組織間の滑走性低下などが考えられます。そのうち、筋の機械的特性の変化（伸長時の応力/筋長の変化量）を調査した報告は複数あるものの、これまで一致した見解が得られていませんでした。そこで我々は、ラットの膝関節固定後の半腱様筋で検証したところ、固定筋を伸長した時の抵抗力や硬さ（stiffness）は、非固定筋と比べ、正常な関節運動範囲内の筋長（5%Ls）では増加し、それを超えると逆に低下することを発見しました。この結果は、固定が引き起こす関節の動きにくさの要因の一端を解明しただけでなく、過去の研究の矛盾した結果を説明に役立ちます。
