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リハビリテーション学科 理学療法学専攻

2021.11.17

「Experimental Brain Research」に松浦晃宏講師らの論文が掲載されました。

「Experimental Brain Research」に松浦晃宏講師らの論文が掲載されました。

 

タイトル:Obstacle avoidance movement-related motor cortical activity with cognitive task.

 

 

著者:Akihiro Matsuura, Natsumi Sai , Ayaka Yamaoka, Tetsuya Karita, Futoshi Mori

 

 

雑誌:Experimental Brain Research

 

 

内容:人は考え事をしたり別のことに気がとられたりしていると,何でもないような段差に躓くことがあります。中には転倒して大事故につながる場合もあります。この様に認知的な負荷が加わっていると,障害物を回避するための大脳の準備活動が十分に行えず,躓き,転倒に繋がるのではないかと私たちは考えます。そこで,身体的に健康な若年者を対象に,計算しながら障害物を回避してもらい,その際の大脳皮質運動野の準備活動を脳波で記録しました。その結果,計算をしながら障害物を跨ぐ際に障害物へ接触する回数は,計算をしないで回避する時と同様にほとんどありませんでしたが,対象者は障害物と離れた位置から足を上げはじめ,そのための準備と実行に関連する脳電位は減少することがわかりました。このことは,若年者が二重課題を遂行するために,運動野の準備・実行活動の減少によって,より安全な障害物回避戦略が選択されたものと考えられました。

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