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リハビリテーション学科 理学療法学専攻

2022.1.31

医療工学雑誌に修士課程 瀬戸康大さんら(木藤研究室)の論文掲載が決まりました。

医療工学雑誌に修士課程 瀬戸康大さんら(木藤研究室)の論文掲載が決まりました。

 

タイトル

肩峰下インピンジメント症候群を有する者に対する徒手理学療法と運動療法の併用が肩関節運動機能と運動能力に及ぼす影響 -ランダム化比較試験に対するシステマティックレビュー-

 

著者

瀬戸康大, 梅原拓也, 中村祐介, 木藤伸宏

 

雑誌

医療工学雑誌

 

内容

本システマティックレビューは、肩峰下インピンジメント症候群を有する者に対する徒手理学療法と運動療法の併用が、疼痛、関節可動域、筋力、そして患者立脚型包括的機能評価に及ぼす効果について、治療部位や内容を含めて検証することを目的に行った。本研究の結果、6つの文献が適格基準に合致した。介入部位は肩関節が3編、頸胸椎が2編、両者が1編であった。徒手理学療法と運動療法の併用により疼痛・関節可動域 (肩関節外転、外旋、内旋)・筋力 (肩関節外転、外旋、内旋)・患者立脚型包括的機能評価の項目で治療効果が得られた。しかし、この結果は限られた条件 (疼痛持続時間や徒手理学療法の治療内容) でのみ治療効果が得られ、実際に役立つ具体的な提案はできなかった。徒手理学療法と運動療法の併用による効果を得るためには、疼痛発症から早期に理学療法介入を行うこと、患者個々の検査・測定からの評価に基づきテイラーメイド治療を行うことが重要であることが示唆された。

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