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「Journal of Orthopaedic Research」に小澤淳也教授らの論文が掲載されました。
Title：Effects of hindlimb suspension on development of proximal and distal femur morphological abnormalities in growing rats
（成長期ラットへの後肢懸垂が大腿骨近位・遠位の異常な形態形成に及ぼす影響）
掲載誌：Journal of Orthopaedic Research (doi: 10.1002/jor.25352.) PMID: 35488739
著者：Junya Ozawa, Akinori Kaneguchi, Shun Ezumi, Takuma Maeno, Jukiya Iwazawa, Kengo Minanimoto, Airi Ikeda
研究の概要：大腿骨の形態異常は，様々な下肢運動器疾患の素因として知られていますが，その原因は良く知られていません．本研究では，「成長期の不十分な関節への荷重が，大腿骨形態異常を誘発する」と仮説を立て，ラットモデルを用いて検証しました．X線CT画像を用いてラットの大腿骨形態を解析した結果，後肢懸垂により，大腿骨前捻角の増大，内外側顆部の非対称な成長，滑車角の異常が出現しました．これらは，膝蓋大腿疼痛症候群，大腿骨滑車異形成，前十字靭帯損傷，変形性股関節症や変形性膝関節症に伴って出現することが知られています．我々のデータは，股・膝関節疾患に関連する大腿骨形態異常が，成長期の不十分な荷重や運動の影響による可能性を示します．子どもの頃からの適度な身体活動は，正常な大腿骨形態に形成に寄与し，将来の股・膝関節の運動器疾患を予防出来るかもしれません．
