People

結果を出す指導力
Teaching Skills

(講師)
中原 正子

臨床検査学専攻のここが面白い!

新しい検査方法の開発から、癌の早期発見まで。
あらゆる領域で、病気治療の未来を担う仕事が広がっていく。

癌細胞は、癌細胞自身が栄養をとり増殖するために、血管を呼び寄せることがわかってきました。そして、血流を介して小さな遺伝子を飛ばし、付着。飛ばされた遺伝子が布石となり、転移しやすい環境をつくります。つまり、癌と血管には非常に深い関係があるということです。

いま私は、日本全体で患者数が増えている乳癌について研究しています。これは、臨床検査技師として血液や血管を専門に培ってきた知識があるからこそ。何の癌かによって、進行具合やどこに転移しやすいか…など、それぞれまったく違います。それぞれ違う癌にスポットを当てた研究は、検査方法に精通した臨床検査技師だからこそ、できる仕事でもあります。
臨床検査技師は、癌センターや製薬会社などで、研究者として、新しい治療法や検査方法といった開発に参加しつつありますが、この動きも、どんどん増えていくことが予想されます。私の夢は、病気の早期発見をめざすこと。早期発見できれば、たとえ病気になってしまっても、予後を安定させたり、QOL(生活の質)を維持することができる可能性が高まります。病気になっても、人並みの生活ができて、働けるようになるのです。そのためにも、一般的な健康診断で行う採血や尿検査で、今よりもクオリティの高い検査結果を得ることができれば…と思います。尿検査や血液検査であれば手軽なので、検査の機会を増やすことができ、癌などの早期発見につながるチャンスも増えることになるでしょう。

これまで医師か看護師が行っていた検体採取も、いまは臨床検査技師の役割のひとつになっています。この、臨床検査技師の幅広い技術と専門性が、治療法の未来を担う可能性を大いに秘めているのです。

2019.7.5

目標に挑む学生たち
Never Give Up

木嶋 仁美さん

私が、この大学に決めた理由

集中力があって、細かい作業が好き!
コツコツと仕事に向き合う臨床検査技師は、きっと天職になるはず。

医療職をめざしていた私にとって、学びの分野が幅広く、人のために働く姿勢も教えてくれるヒロコクへの進学は、これ以上ないものと言っても過言ではありません。
高校の時から顕微鏡を使うことが好きで、細かい作業が得意でした。授業では、検体から提供される、薄く切られた臓器を見ることがあります。臓器によって異なる細胞の形の違いを発見することで、直接は見ることができない構造の世界への興味が広がっています。
いまは、どんな物質を与えれば癌細胞が死滅するか、自分たちのアイデアで研究を進めていく面白さも、感じています。ひと言で検査といっても、その中には幅広い部門があるんです。私は、細胞検査のプロフェッショナルになりたいと思っています。

実践的な学びは、どれも面白い。
すべての授業が将来につながっています!

エコーや超音波など、正確な判断ができるのは機械よりも人の目です。授業では、実際の現場で扱う機器を使った実習の積み重ねが充実しています。学生同士で検体となり、何の菌か調べて治療につなげるという勉強もあります。これは、病院で行う作業と同じです。外部のメーカーを招いた最新機器の勉強会もあり、学んだことがすべて将来と直結しています。

2019.7.5

卒業生たちの仕事
Desired job

臨床検査技師(臨床検査学専攻 卒業)
岩本 幸恵

患者さんの気持ちに寄り添い、地元の医療に貢献したい。

学生の4年次の病院での臨地実習の折、患者さんの病態を把握しながら検査データをより迅速に臨床側に報告することで、チーム医療の一員であることが実感できました。さらに、地元の医療に貢献したいとの思いが強くなり、この病院を希望しました。

採血や生理検査では患者さんと接することが多く、患者さんの協力なくしてできない検査ばかりで、患者さんの気持ちを理解し、その気持ちに寄り添うことが大切です。

また、夜間・休日の救急待機オンコールを1人で対応するため、すべての分野の業務と知識を身につける必要があります。1人での業務は不安や緊張感がありますが、検査データを報告した後はとてもやりがいを感じます。

さらに知識と技能の修得に努め、信頼される臨床検査技師を目指し成長をしていきたいと思っています。

2019.4.13

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