学部トピックス

Topics

リハビリテーション学科 理学療法学専攻

2023.6.26

「Tissue and Cell」に金口瑛典講師らの論文掲載が決まりました。

タイトル:The effects of weight bearing on muscle atrophy early after ACL reconstruction in rats(ラット前十字靭帯再建術後早期の荷重が筋萎縮に及ぼす影響)

 

掲載紙:Tissue and Cell

 

著者:Akinori Kaneguchi, Atsuhiro Shimoe, Momoka Hayakawa, Akira Takahashi, Kaoru Yamaoka, Junya Ozawa

 

論文の概要:膝前十字靭帯(以下、ACL)再建後にはしばしば筋萎縮が生じますが、術後のリハビリテーションプロトコルの違いが筋萎縮に及ぼす影響はよく分かっていません。本研究では、ラットACL再建後早期の荷重量の違いが筋萎縮に及ぼす影響を調査しました。ACL再建後、介入なし(痛みにより荷重量が部分的に減少した状態)で飼育すると、腓腹筋(膝の屈筋)と大腿直筋(膝の伸筋)の筋萎縮が生じました。ACL再建後の免荷は、腓腹筋の萎縮を重症化させましたが、大腿直筋の萎縮には影響を与えませんでした。ACL再建後にモルヒネ投与を投与し、痛みを軽減することで荷重量を増加させると、腓腹筋の萎縮が軽減した一方で、大腿直筋の萎縮は軽減しませんでした。これらの結果から、術後早期から可能な範囲で荷重を行うことで腓腹筋の萎縮は軽減できるが、大腿直筋の萎縮は荷重量に関係なく生じることが示唆されます。

 

PAGE TOP