Topics
論文タイトル
Sex differences in pelvis, thigh, and shank coordination during walking
掲載誌
Journal of Biomechanics
著者
Rei Konishi, Junya Ozawa, Masahiro Kuniki, Daiki Yamagiwa, Nobuhiro Kito
論文概要
機能的活動中の下肢運動における男女間の差は,女性に多い膝関節痛の発生率における性差に起因している可能性がある。本研究の目的は,歩行時の前額面および水平面における骨盤–大腿および大腿–下腿の運動協調パターンの性差を明らかにすることであった。男性に比べて,女性は立脚初期・中期の前額面における骨盤–大腿および大腿–下腿の反位相パターンの頻度が有意に高かった。本研究から,歩行中の骨盤と下肢の運動協調性には性差が存在することが明らかとなったが,運動協調パターンの違いが膝関節における病態生理や痛みの発生に及ぼす影響を明らかにするためには今後さらなる研究が必要である。