学部トピックス

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リハビリテーション学科 理学療法学専攻

2024.2.19

「Journal of Orthopaedic Research」に小澤淳也教授らの論文が掲載されました。

タイトル

Development of patellofemoral osteoarthritis with knee joint malalignment and lateral patellar dislocation after hindlimb suspension in growing rats

成長期のラットの後肢懸垂後の膝関節アライメント異常と膝蓋骨外側脱臼を伴う膝蓋大腿骨関節炎の発症

 

掲載誌

Journal of Orthopaedic Research

https://doi.org/10.1002/jor.25812

 

著者

Junya Ozawa, Airi Ikeda, Marina Kanehara, Hideki Moriyama, Akinori Kaneguchi

 

研究の概要

幼児期の身体活動は健康な身体を作るために重要です.我々はこれまで,成長期における不十分な関節への荷重によって,大腿骨の捩れ(頸部前捻角増大),遠位形態の非対称性(内側顆>外側顆)などが出現することを動物モデルで報告してきました.本研究ではさらに,大腿骨・脛骨・膝蓋骨の配列(アライメント)や,関節疾患の発症に着目してラットで検証しました.その結果,大腿骨に対して膝蓋骨の外方傾斜,外方移動,脛骨外旋が誘発され,膝蓋骨外方脱臼や,膝蓋大腿関節において軟骨消失や滑膜炎といった変形性関節症様変化が出現しました.我々のデータは,不十分な荷重に誘発される異常な大腿骨形態が,膝関節アライメント異常や変形膝関節症の発症リスクとなり得る可能性を示します.幼児期に早期からたくさん移動(四つ這い、立ち歩く)することは,健康的な膝関節の形成に役立ち,将来の膝関節疾患を予防出来るかもしれません.

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