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リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻

2024.1.18

「Frontiers in Neurology」に福岡達之准教授らの論文が掲載されました。

「Frontiers in Neurology」に福岡達之准教授らの論文が掲載されました。

 

タイトル:Quantitative Evaluation of Swallowing Function in Parkinson’s Disease Using Tongue Pressure Measurement: A Mini-Review

 

掲載誌:Frontiers in Neurology

 

著者:Tatsuyuki Fukuoka, Kazuhiro Hori and Takahiro Ono

 

論文の概要:

Parkinson’s disease (PD)において、摂食嚥下障害は病期の進行とともに出現し、50~70%以上に合併する。PDの嚥下障害は、食事に関するQOLの低下、うつ病、低栄養を生じさせるだけでなく、生命予後に関連する誤嚥性肺炎の原因になる。PDの口腔期障害では、舌の運動異常が高い頻度でみられる。舌の振戦、ポンピング様の運動、舌挙上の延長、筋力低下がみられ、これらの運動異常は、嚥下開始困難、口腔通過時間の延長、咽頭への送り込み・推進力の低下、口腔残留の原因となる。PDの嚥下障害を評価する上で、舌運動異常の臨床指標を確立することは重要である。舌圧は、舌と口蓋の間で生じる圧力を記録する方法であり、舌の運動能力の評価指標となる。PD患者において、これまでに舌圧の低下や嚥下時における舌運動の異常パターンが報告されている。舌圧測定は侵襲性の低い評価方法であり、PD患者の嚥下障害の評価において診断的価値をもつ可能性がある。本論文では、PD患者の舌圧測定に関する研究論文をレビューした。

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